2026/09/19 20:21
このバッグを作るとき、最初に考えたのは
**「この革の良さが一番わかる形って、どんなバッグだろう?」**ということでした。
今回使ったのは、モンゴルのゴートレザー。
手に取ってみると、とてもやわらかくて、革なのに軽い。
だったら、かっちり形を作り込むより、このやわらかさをそのまま活かした方がいいなと思って、少しボストンバッグのような形にしました。
革そのものの表情が見えるように、デザインもできるだけシンプルに。
でも、シンプルなバッグほど、実際に持ったときの形やバランスが大事なんですよね。
実は、少しだけ「ふっくら」作っています。

写真で見ると、わりとすっきりしたバッグに見えると思います。
でも横から見ると、少しふくらみがあります。
これは荷物を入れたときに窮屈にならないように、最初から少し立体感を持たせて作ったもの。
このちょっとしたふくらみのおかげで、見た目より意外と入ります。
普段使いなら余裕がありますし、荷物をコンパクトにまとめる方なら、一泊二日くらいの旅行にも。
「大きな旅行バッグを持つほどではないけれど、いつものバッグだと少し足りない」
そんなときにちょうどいいサイズをイメージしました。

荷物を入れたときの形も、このバッグのデザイン。
このバッグは、何も入っていないときより、実際に荷物を入れたときの方がいい表情になります。
やわらかいゴートレザーなので、中に入れるものによって少し形が変わって、自然にくたっとする。
私は、こういうきっちりしすぎていない革バッグが好きです。
革だからといって特別な日にだけ使うのではなく、スニーカーの日にも持てて、荷物が増えたら気にせず入れられる。
手持ちにしたり、ショルダーにしたり。
旅行に持って行って、そのまま旅先でも普段のバッグとして使える。
そんな気軽な革バッグにしたいと思いました。
モンゴルの革を、モンゴルらしく見せすぎない。

LUUGARでモンゴルの素材を使うときに、いつも考えていることがあります。
「モンゴルの素材だから使う」のではなく、その素材の良いところをどうしたら今の暮らしの中で使いやすくできるか。
今回なら、ゴートレザーのやわらかさと軽さ。
だから余計な装飾を増やすのではなく、素材の特徴がそのままバッグの使いやすさにつながるような形にしました。
使っていくうちに革がもっと馴染んで、少しくたっとしてきた頃もきっといい。
新品のときが完成ではなく、使いながら少しずつ自分のバッグになっていく。
そんなところも、革バッグの面白さだと思っています。
A Touch of Mongolia.
日常の中に、ほんの少しモンゴルを。

